20210116 Shove it
wave
シャーベット
Pancho
なんて、呼ばれている。
裏風をつかった、ジャンプトリック。
セイルの裏側、B面を使うテクニック。リフォード、ヘリタック等は昔からありましたが、
ウィンドサーフィンの道具が進化し、より強風下、空中でも使えるようになり、
圧倒的にハイエンドのトリックが進化しました。
今はA面をつかったループでは3回転はなかなかメイクできてないですが、
B面を使ったループはすでに3回転しています。
先日のフォトシューティングの時のB面技のシークエンスをどうぞ。
わかりやすくするために、コマ数を飛ばさず、長いですが、フルでどうぞ。
ジュニアくんのショービット
ゲッティングアウトの際のジャンプで入れてきましたね。
これ、飛びすぎてしまうので、加減が難しいんです。
あまり、早くに風取り過ぎてしまうと、高さが出ないし、一気にいれると体が伸びてしまい、空中での姿勢がうまく作れない
飛出す角度によっては回転する技になってしまう。それを狙っていたらいいんだけど、着水の難易度が高くなります。
次のシークエンスは途中で手が離れてしまいましたね。
加減し過ぎて、裏風が足りなかったので、体重をセイルに載せれなかったですね。
僕の思うコツはもっとフルスピードで、アプローチして、
スピードで高さを出して、セイルの覆いかぶさった体を起こすために裏風を使う感じでいくと、高さがあり、見栄えのする
トリックになりますね。アプローチの際にA面の風を使い切っておくこと。
ルークがやる、チキンロールっていう、昔のフォワードループがあるんだけど、まさしく、これですね。
Hポコのピークでやるんだから、相当、怖いよ。これは。笑。
ほんとはオールドスクールな技だけど、それを昇華させているのがルークらしいね。
*ルークはリーバイの実兄。
こちらは僕のショービット。
カメラマンとの距離や波周り的にこれしかできないって感じでしたが、
スピードつけて、チョップで板を跳ね上げてもらって、
B面のパワーで水平に。
一番最初にこの技を見たのはホキパでみんなこれやりだして、一時流行っていた。
それこそ、ルークやリーバイ、フランシスコ。
ちょうど、ラッシュランンドルがアロハに出るために凄い練習していた。
fanaticロゴのカールヒルのウィングフィッシュボードにマウイセイルで借りてきた、無地のニールプライドセイルを
ダラダラに張って、ウネリの上で進行風使ってやってたな。
一時、カナハでこれ練習してたな。
永松ヨシくんとタカシと誰が最初にできるかって、盛り上がって、やりに行ったけど。
3人ともすぐにできるようになって、すれ違う度にこれで応酬してた。
その頃、冬はザキの大会に出るために戻るんだけど、この技、全く点つかないんだよ。笑笑。
まあ、大して難しい技でもないんだけど、目新しさや、この技をどこで入れるかなんか、ジャッジは評価しきれなかったんだね。
別にジャッジを非難はしていないんだけど、そのことはフィギュアスケートや、器械体操のように、正確に競技として、高めようっていう
意識が強かったのかなと思う。
それで、タカシがヒート中にゲッティングする波でやってた、、いや、あれはバルカン、エアジャイブだったかな、、あ、バルカンだったな!それも回転系の技には点が届かなかったけど、、高く飛んでバンバンやってた。
この話になると、次々、エピソードを思い出してくる。まあ、それらは書けないことにも及んでくるので、この辺で。笑。
そう、そんな始まりでこの技をトライし始めた。
一番最初見たときは猫につままれたような動き。とでも言うような、変な動きでマスターしたいって、強く思ったね。
それから、色々試して、試して、コントロールできるようにしてきた。
タイミングがあうと、素晴らしく気持ち良いトリックなんですよ。
ウェイブライディングで崩れてくるリップに板が弾かれて、戻ってくるような感覚。
それが、サイドショアでなくても、インサイドアウトしていている時に味わえる、最高なトリックなんですよ。
気持ちよく板を弾かれたい人はトライしてみて。
そして、今回の撮影の中で、最も好きなシークエンスはユウシのこちら。
こちらもジュニアと同じくゲッティングアウトの際のB面使ってのショービット。
レンズとの距離も申し分ない。
一度水の中にレンズが入ってもシャッターを押し続けて、水が切れて、またランディングを抑えている。
個人的な趣向かもしれないけれど、今回のウォーターショットの練習という意味ではとてもいいシークエンスだと思う。
先に触れた、大会、試合では、難易度と技術が問われる。
この日のような撮影では、いかに良い絵を残すかが、問われる。
その点で言えば、これは評価されるべきシークエンス。
こちらは空中に飛び出していないので、この投稿とは違うのだけれど、
この投稿見て、この技やってみたいと思う人が居たら、この下のシークエンスの前半は参考になるかも。
ヒールサイドを傾け、ラフしていきながら、風を使い切って、裏風を取りに行く動きがジャンプの時と近いです。
空中に飛び出す際にはターンさせてアプローチではなくて、もっとクイックにこの動きをして、板を空中に弾き出してもらう。
感じかな。。